| 有田焼 |
| 4百年過ぎても進化する有田焼 日本の陶磁の歴史を語る上で欠かせない白い地肌に華やかに描かれた伝統に培われた色柄の技が美しい有田焼。その中でもヨーロッパの王侯貴族に愛された古伊万里の美しさは群を抜いているといえるでしょう。 当初は白の素地に呉須などの青い顔料一色で絵図家を施し、その上に施薬を掛けて焼いたものが主流だった有田焼に正保3(1646)年に酒井田柿右衛門らが、赤、緑、黄などの絵の具で紋様を描く赤絵付けに成功し、日本初の色絵陶磁を生み出したとされています。柿右衛門様式の特徴は、まず「濁手」と呼ばれる上質の乳白色滋胎です。 その上絵で用いられる色は明るく澄んだ色調で、赤、黄、緑、そして染付けとは異なる色を持つ青の4色です。ただし後期にはこれら4色に紫や金が加わるようになりましす。 図柄は日本画的な花鳥風月が多く、その構図は左右対象とは異なる、東洋的とも評される、余白を生かしたものです。また、それまで染付けで描かれることが多かった輪郭線は、柿右衛門様式では極めて繊細な黒い線になっています。 ヨーロッパの古伊万里は、それ自体を愛でるというより、宮殿を装飾するインテリアとして用いられていました。特にドイツのアウグスト強王は驚異的な古伊万里のコレクターで、手に入れるため、自分の兵隊を売り払ったほど。 アウグスト強王はやがて、マイセンで磁器開発を命じます。これが現在のマイセン窯にあたり、古伊万里は多くの磁器に影響を与え続けたのです。 有田の焼き物は飾り棚に、床の間に、生活にうるおいを与えてくれる逸品です。 |
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